2018年1月29日月曜日

2018/1月 活動報告

2018年も既に1ヶ月が経ち、東京は1/22(月)4年ぶりの豪雪となり、かなり寒い日が続いていますが、皆さんのお住まいの場所は如何ですか?
さて前回のブログで記載させてもらいましたが、昨年11月に欧米6ヶ国を訪問した後半分としてフランス・オーストリア・アメリカ編を報告させてもらいます。

フランス編(パリ・モンサンミッシェル)【於:2017.11.6(月)~11.9(木)】

ロンドンPANCRAS駅から英仏海峡を通って約2時間でパリ北駅へ。
飛行機よりも利用客が多く、ほぼ満席状態。
ユーロスターは欧州各都市とも繋がっており便利ですね。
1等車両は食事とワイン付きで味もまずまずでした。
今回初めてベルサイユ宮殿を訪問。最も有名な鏡の回廊。
全長73m鏡が357枚張られ部屋の広がりを持たせており、往時の面影を残していますね。
左右対称のシンメトリック技法で作られた庭園は、国王は神であり、
自然も支配出来る事の象徴として作られたとの事。その広大さに驚きです。
セーヌ川の南側にはオルセー美術館があり際立っていました。
1900年のパリ万博で作られたオルセー駅を改装して1986年開館、
印象派を中心に2万点以上所蔵。
ルノアールの代表作:「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」
斑点のように光を落とす木漏れ日が、生き生きと表現されていますね。
セザンヌが描いた24点の「セント・ビクトワール山」の1枚。
セザンヌは同じ景色や題材をモチーフに書いていますが、どの美術館でも独特の力強さと構成力は素晴らしいですね。
ゴッホ:「オーヴェルの教会」
死の2ヶ月前に描かれた作品で空の青、屋根の赤、黄緑の地面のコントラストが不安に満ちた強烈な印象を残していますね。
ミレー:「落穂拾い」
この他19世紀の豊かな色彩を感じさせる名画が多数展示されており、オーディオガイドを聴きながら2~3時間はすぐにたってしまいました。
夜のシャンゼリゼ―通り。
右側通行でヘッドライトの白とテールランプの赤のコントラストが綺麗でした。
シャンゼリゼ大通りの西端に毅然と立つ凱旋門。
ライトアップされた夜の凱旋門は荘厳さが増し迫力がありました。
エッフェル塔は日没後毎時0~5分の間シャンパンフラッシュというイルミネーションが点滅するショーがあり綺麗でした。
ジャズクラブ「Sunside Sunset」はホテルから徒歩30分。
オープンは21:30でしたがほぼ満席で中々エキサイティングな演奏でした。
パリからモンサンミッシェルまではバスで約4時間400Kmの距離。
驚いたのは10km四方建物が一切無く、遠くからその荘厳な姿が見られ正に世界遺産。
海に浮かぶ聖なる巡礼地といわれていますが、周囲800mの島の入り口は南側の一か所だけ。
頂上の修道院まで徒歩15分。350段の階段は疲れました。
名物オムレツはふっくらサクサクの味。昔巡礼者が島に渡ると食べ物が乏しいため、
卵を何度も泡立て量を多くして作ったとのが云われとの事。
現在はハムステーキを加えた内容となっていますが、スフレー風の味は好き好きですね。
フランス料理のネットの口こみを見て、グーグルで歩きながら探したお店の「ビストロ・ヴイクトリワール」
欧州の人はあまりサラダを食べず、朝食でもあまり出てこないので、どうしてもサラダが食べたくなりサラダメニューの一番上にあったSalade landaiseを注文。
出てきたのは砂肝、生ハム、鴨のコンフィとフォアグラの豪華な一皿。
サラダというより肉の盛り合わせという感じ。味もしっかりしていて美味しかったですね。
これでパンが付いており、14€(約1,800円)なら安い。
通常三ッ星のフランス料理は100~200€(13,000~26,000円)程度でそれを考えると、コスパは断然いいですね。
パリからウイーンまでは2時間のフライト。
オーストリアの人口は830万でウイーンは約170万人で首都としては人口も少なく、静かで落ち着きある都市ですね。
やはり移動はトラムが安くて早く便利ですね。
たまたま前に座った人に写真を撮ってもらいました。
ウイーンと言えばカフェ。その中でも老舗のホテル有名なザッハホテルのカフェ。
名物のトルテとリキュール入りのコーヒーを頼みましたがやはり甘く、辛党には大変でした。
白馬での観光巡りも歴史的な建物にマッチしていいですね。
17世紀に建てられたベルべデール宮殿。
バロック様式の豪奢な建物は見事で立派。

現在は美術館として利用。
クリムトの代表作「接吻」全面に散りばめられた黄金色が官能性を見事に表現しており、
暫くたたずんでいました。
ウイーン美術史美術館はハプスブルグ家が数万点という膨大なコレクションを収蔵する
ヨーロッパ屈指の美術館。
フリューゲル、フェルメール、レンブラント等の巨匠の作品が多数展示されており、
19世紀に造られた建物も見事。
世界的に有名なフリューゲルの「バベルの塔」
旧約聖書の伝説の塔をモチーフにした作品で建設途中の塔や工事に勤しむ人々や背景に広がる街並みなど細かな描写など目を見張りますね。
フェルメール:「芸術家のアトリエ」には改めて光と影のコントラストに感動。
美術館の中には世界一美しいカフェと言われているミュージアムカフェがありました。
夜はウイーン宮廷管弦楽団コンサートとオペラ鑑賞。
目の前での演奏とソプラノとテノールの声量には感動しました。

アメリカ編(ニューヨーク)【於:2017.11.12(日)~16(木)】

ニューヨークまではオーストリア空港で10時間のフライト。
ビジネスクラスはファースト並みのサービスで、味もよく大満足でした。
機内からハドソン川河口や自由の女神像が見えてくるとアメリカですね。
日立キャピタルアメリカの菅原社長と久しぶりの再会。
ニューヨークの移動はバスと地下鉄が便利。昔は危険なイメージがありましたが、
今は社内も綺麗で安全ですね。ただニューヨークの地下鉄は開業110年であり、
壁の剥がれやホームの柱も鋲が打ってあり、やはり歴史を感じますね。

メトロポリタン美術館

約400万点の絵画・美術品を所蔵。
世界最大の美術館で、3時間近くいましたがとても見切れませんでした。
スーラ:「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
きめ細かな点描法で描く有名な画家で神秘的な雰囲気。

フェルメール:「水差しを持つ女」
世界に30点しかないフェルメールの作品を5点も所蔵しており、
その素晴らしさにただただ驚きと感動でした。
ニューヨーク近代美術館

ピカソ:「アビィニヨンの娘たち」。
後に開花するキュビズムの先駆けとなった有名な作品。
ピカソ、マティスなどの絵画の他、彫刻・音楽など幅広い分野の作品を15万点所蔵。
古代、中世、近代のアートまで歴史を遡りながら鑑賞できますね。
モネ「睡蓮」の3連作。
この大きさの絵の中に見事に描写しており、離れて見るほど素晴らしかったですね。
マティス:「ダンス(Ⅰ)1909年」ニューヨーク近代美術館所蔵
「ダンス(Ⅱ)1910年」エルミタージュ美術館所蔵
世界に2枚ある内の1枚が今回訪問の(MoMA)で、今年5月に行ったエルミタージュではもう1枚ありその時撮った写真と並べてみました。どうですか?
絵画は見るだけでなく読み解くものとも言われますが、こうしてみるとその時の時代背景や作者の心理や主張などが反映され絵画は奥深いものだというのがよく分かりますね。
フリックコレクション

個人収集家のフリックが死後自宅を美術館に改造し、数千点の絵画・美術品を展示しています。
ただ遺言で全ての絵画を他の展示場への持ち出しを禁止しており、ここでしか見られない有名な画家の絵画が多数あり、必見ですね。
ルノワール:「母と娘たち」
このような名画が階段にさりげなく展示してあり驚きです。
アングル:「ドーソンビル伯爵夫人」
まるで写真で撮ったような描写は繊細で美しいですね。
フェルメール:「士官と笑う娘」その他3点あり。
ここでもフェルメールの光と影に魅了されました。
マンハッタンのタイムズスクエアーはいつも活気がありますね。
カーネギーホールは初めて。
大ホールは満席でしたが、 小ホールでクラッシクの8重奏を聞いてきました。


本場ニューヨークのジャズやはり層の厚さを感じますね。

3週間の海外訪問を締めくくるエンパイアステートビルのレインボーライトアップは綺麗で、
旅の疲れを癒してくれましたね。
今年は北欧へも行きたいと思っていますので、またブログに掲載させてもらいます。